チューナーとの向き合い方について考える


生徒様からチューニングに対して質問がきたので、それに対して取り上げて、私なりの考えをお伝えしていきます。

Q. チューニングに関する質問です。とある曲で、音程を30セントピッチをあげないといけない部分があります。どうしたら良いですか? 

うむ。結構耳にするご質問ですね。 確かに、純正律に関しては、主音に対して5度、3度は音程のベストな取り方などございます。 、、、が!!!それに固執しすぎると、非常に危険なので、私はやめてもらいたいなぁと思っております。 

というのも、442でチューニングしたとして、ずっと442であり続けられる事はないのです。

レコーディングですと、ちょくちょくチューニングを行ったりしますが、あくまで「チューナーに依存しては絶対にNG」という事を肝に銘じていただければと思います。 

チューナー見ながら音程を合わせるなんていう事は、自分の耳で感じる・耳を鍛える事から放棄しているといっても過言ではありません。 それならまだ、ハーモニーディレクターを活用した方がまだ良いでしょう。 

ハーモニーディレクターで、単音・和音の響きを覚えていただいて、 音程に関しては、理論的な数字で吹いたとしても音色感がまとまるかはまた別のお話となりますので、数字だけで縛るのは、ぜひとも辞めてみましょう。 

最初のチューニング・演奏事に気になる部分の確認のみで使用する事もありますが、 

まず耳で聴く→耳でおかしいなと感じたら抜いたり閉めたり調節→また耳で確認する

など、最初はこれで良いのか?自信がない事もありますが、必ず耳を鍛える事から逃げずにどんどん自分の聴力を使い果たしましょう! 

耳を鍛える事は出来ます。 ご自身で綺麗だと感じる音源を聴く、ハーモニーディレクターをお持ちの方は、単音と和音を聴いて覚える。 

たくさんの音楽を聴いて(出来れば和音が多くある楽曲)いくと、おのずと耳が鍛えられていくでしょう。 

その結果、自分の中の和音感が備わってくるので、音色感も変化し、演奏時にとても便利な能力となります。 「耳が肥えてくる」という事は、絶対音感、相対音感関係なく鍛えられる能力なので、ぜひこの機会こそ、どんどん音楽を聴く習慣も取り入れていきましょう( ´∀`) 

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